モザンビーク メイド

エッセイ

【アフリカ】モザンビーク在住の僕がメイドを雇わない理由

現地人ですら悲鳴を上げるような暑さに、なってきましたモザンビーク。
去年は車の冷房を一切使いませんでしたが、今年は暑さに負けるかもしれません。

さて、今回は、
アフリカ在住の僕がメイドを雇わない理由
について書きます。 

海外でメイドを雇うのは普通?

モザンビーク メイド
知人の日本人が雇っていたメイドさん。改良かまどを使って料理をしている写真。

まず、前提として
「海外、特に途上国と呼ばれる場所だと、メイドを雇うのは当たり前」
ということをお伝えしたい。

別に僕ら外国人でなくとも、例えば月給1万円程度の現地人でも、メイドを雇う。
僕の知人で郡の農業事務所に勤めていた現地人も、単身赴任中だったため、家事はメイドに任せていた。

メイドの給料は、安い。
モザンビークの地方の場合、月1,500円〜3,000円払えば、週3日以上の
掃除・洗濯(アイロンがけも)・料理をお願いできる。

また、メイドといったら女性というイメージが強いが、モザンビークでは男性のメイドも多い。
男性だと力仕事も同時に依頼できるから、助かるんだろう。

そう、海外でメイドを雇うのは至って普通。
むしろ、「あいつお金あるのになんでメイド雇わないんだ?怪しいな・・」ぐらいの感覚がある。

でも僕は、今までもこれからもメイドを雇うことはない。
その理由を、これから説明する。 

僕がメイドを雇わない理由

初めに断っておく。僕はメイドを雇ったことはないが、雇っている家に住んだことはある
つまり、反射的な拒否反応でメイドを拒絶しているのではない。
自分なりに検討した結果、メイドはいらない、と判断した。

以下、4つの理由を書いていく。
あくまで個人的な理由なので、参考程度に読んでいただきたい。 

理由1:日本のメイド像と大きく異なる現実

日本人である僕は、メイドと言ったらこんな女性を想像していた。

メイド 日本人

が、残念ながら、そんなメイドはいない。モザンビークにはいなかった。
基本的に、オバちゃんメイドが多数を占める。

メイド服のようなユニフォームは着ない。
布を腰に巻いて、準備完了。そこに夢や希望はない。

この、日本人にはショックな現実が、メイドを雇わない理由の一つだ。 

理由2:泥棒を家に入れてどうする? 

メイドは家の中を物色できる、ということを忘れてはいけない。
そう、彼女らはときに泥棒と化する。

僕の居候先でも、メイドによる盗みがあった。
被害者は僕だ。

予備のシャンプーを使おうと思ったら、やけに軽い。中を見ると、既に3分の1の容量しか残っていない。

・自然に蒸発した
・買った時の時点でその容量だった
・居候先の日本人が勝手に使った

と、できるだけ他の可能性を探った。
が、そう考えている間に砂糖や塩が激減している実態を発見し「犯人はメイドだ」ということになった。

少々の盗みぐらい、気にするなよ。
そういうスタンスの人はいい。こっちでメイドを雇っても大丈夫なタイプだ。
僕は無理だ。疑わしい人が家の中にいるのは、ストレスになる。

理由3:家なのにくつろげない

メイドを雇ったら、日中彼女たちが家にいることになる。
自宅で仕事をすることの多い僕にとって、それはあまり居心地のいいものではない。

例えば今、僕はパンツ一丁でこの文章を書いている。
暑すぎる、でもクーラーは電気代かかるから使いたくない→ズボンを脱ごう
という流れだ。

メイドがいたら、この作戦も使えない。

また、作業に集中し始めた時に
「すみません、ちょっとお金が必要なのですが、〇〇メティカル貸していただけないでしょうか?」
などとお願いされたら困る。

家の中で常に他人の存在を感じることは、僕にとってストレスだ。

理由4:家事のできる男性、素敵やん

モザンビーク 料理

上の写真は、6年前、僕がモザンビークで一人暮らしを始めた際に作った料理だ。
トリ1羽を丸ごと焼き、炒めた玉ねぎを添えた料理。

トリは中身に全然火が通っていなかった

このレベルの料理しか作れなかった自分だが、
メイドに頼らず、家事を自分でこなしてきた結果、今ではある程度美味しい料理が作れる。
掃除・洗濯も、まあ合格点だろう(自己評価で)。

メイドを雇えば、家事の負担が無くなって生活が楽になる。
その一方、せっかくの家事を学ぶ機会を、放棄している。

あなたが一生、家事を夫なり妻なりメイドなりに任せて生を全うできるのなら、何も問題ない。
ただ、例えば妻が風邪を引いたとか、メイド恐怖症(強盗を呼び寄せた、とかで)になった時、どうするのか?

生活の土台中の土台である、家事。これは学んでおいて損はない。
家族が日本へ帰った今、掃除・洗濯(手洗い)・料理は全て僕の担当だ。

大丈夫、時間はある。
この暑さだ、洗濯物もすぐに乾く。

おわりに

いかがでしたか?

念のため断っておきますが、今回の記事は
「メイドは雇わないほうがいい」と伝えたいわけではなく、
僕はこんな理由で雇わないことにしてるよ、と意見を提供しているだけです。
実際、雇うことのメリットもたくさんありますので。 

それではまた!

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サイト管理人:やんび〜

アフリカのモザンビークでモリンガ事業を営んでいる日本人です| 青年海外協力隊→開発コンサルタント→起業 (※すべてモザンビークでの経験)|ポルトガル語の通訳・翻訳、モザンビーク関連のコンサルティングサービスも提供しています。まずは気軽にお問い合わせください♪| サービス一覧

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